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accountability について追記:そんな怖いこと、金儲けのために出来ない。

以前の記事 [accountability [アカウンタビリティ]とは何か]、で「明朗会計有言実行」とした。これでは弱いので、追記する。

On Off and Beyond の2003年3月記事 accountability で、アメリカ人に accountability とresponsibility の違いを尋ねている。どちらも辞書の直訳は[責任]なんだが、

「うーん、ある仕事についてresponsibilityがある人は、その仕事が失敗したも首にならないけど、accountabilityがある人は、首になるっていうニュアンスはあるかな」

accountableは「落とし前をつける」と訳すと理解しやすいんじゃないだろうか。単に「責任を持って遂行」だと、駄目だったらあやまれば済むかなぁ、という感じ。しかし、「上手くいかないときは落とし前をつける」といわれたら、物質的・具体的なケリをつける、というニュアンスが強くなる。

[説明する責任]なんて、あっさりしたものではない。首になるくらいの強い責任を意味するらしい。accountable for 損害があったら賠償する責任という感じ。

Chika Watanabe 氏は、「落とし前をつける義務」としている。

で、もう少し調べてみると、

[the great accountはキリスト教の「最後の審判」]。とか、
[図書館の書籍分類で、神学の下、原罪の隣に、 accountability 責任 という分類項目]とか、見つかってくる。

「はじめに言葉ありき」のキリスト教では、最後の審判で自分の行いを説明できなければいけない。
自分の人生が、「黒字」であったことをキリストの前で[申し開き]する。これが、accountability。

出来なきゃキリストに認められない。
普段、アメリカ人がそこまで意識していることは無いのだろうが、非常に重たい背景を持つ言葉であることがわかる。

accounting(会計)を誤魔化したエンロン関係者は、間違いなく地獄行きだ。

「コミットメント」に対して、accountability である。

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そして、commitment もかなり強い言葉。

「失敗したら卵を出すと言う鳥」の約束。卵を出すのは痛いが本当には痛くない。
これは弱い。

「失敗したらハムを出すと言う豚」の約束。これは痛い。自らの身を切る。
このくらいの覚悟を伴う強い約束を commitment と言う。

commitment と accountability は対になる言葉と言って良い。

そして、企業の中でも、良く使われる言葉でもある。

日産ゴーン改革のキーワードがコミットメントだ。

ソニーの取締役会に出た、ソニー社外取締役のゴーン、示された中期計画に対して「それは経営陣のコミットメントか?」と尋ねたそうだ。(大西浩のマーケティングエッセンス)

これは、「あんたたちはその計画に首をかけるか?」という問い。

が、日産はそれで復活した。

「説明責任」なんてあっさりした言葉じゃあきまへん。
「明朗会計有言実行」も明るすぎる。

accoutability では、説明することは当然の義務。相手はキリストだ。
そして、説明した内容について、落とし前をはっきりつける。責任を取る。
一方、黒字だったら、ちゃんと救われる。

コミットメントとアカウンタビリティによる規律。

「有言実行」、「明確な説明」、「信賞必罰」の三点セット。

武士に二言はない、とか、ハラキリとか、日本にもあったらしいのだが、必要なんだろうなぁ。

だけど、金儲け第一目的では、そんな怖い言葉を口にして私は地獄に堕ちたくはない。
キリスト教でも、仏教でも、単なる物欲金儲けで人を押し退けるのは、そもそも約束には値しないだろう。

使命とか、情熱とか、希望とか、そんなことが必要だ。

「この国にはなんでもある。ただ希望だけが無い。」希望の国のエクソダス 村上龍

今の日本の問題は、ここにある。

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